おもろ探訪10  北中城村は戦前には中城村の一部で、戦後米軍の行政の分離により誕生したものである。北中城村のしおりに よれば以下の通りである。  『「中城村」の地名は「おもろ」にもうたわれ、古くから由緒ふかく、とくに1440年代、ときの按司護佐丸 によって築かれた中城城と自然の良港としてしられた中城湾によつて象徴され、また、第2尚氏王統時代「中城」 は王世子の称号に用いられ、かつ世子領とした豊穣の地として広く世に知られたのである。統治の形態は時代と ともに変化し,王朝の按司時代から按司掟(アジウッチ)制、地頭代制、町村制を経えて現在の地方自治制度へ と変遷してきた。その間一貫して中城城内に役場は置かれ、昭和20年の沖縄戦当時まで中城村の行政が行われ ていた。往時殖産振興に名をなした沖縄隋一の産糖村で教育村・移民村として名声を称えられた。』  安谷屋